食品包装は食材に応じた対応が必要ですが、スナック菓子の草分けとも言えるポテトチップスは、芋を原料として油で揚げた食材で包装する側にとっては難しい食材の一つかもしれません。ポテトチップスは、水分が少なく油脂を多く含む「乾燥食品」の一つに分類され、包装で留意する点としては、吸湿によるサクサク感が無くなることと油脂の酸化で起る品質劣化です。とりわけ、ポテトチップスのようなスナック菓子は薄くスライスしているため油脂の含有も多いことから酸化の速度も早く、なかでも葉緑素に含まれるポルフィリンなどの脂質酸化は急激とされています。そこで、包装材として考慮する条件としては、防湿をはじめ光遮断性、酸素遮断性、さらに機械適性などがあり、これらを満足するアルミ蒸着フィルムの縦ピロー包装で行う窒素置換包装という結論になったと言われています。