日本人には欠かせない食材となっているお茶の包装には、香りを楽しむためのいろいろな工夫が施されています。茶葉は酸素や水気を嫌う食材で、変質を防ぐために包装内を窒素ガスに置換する包装や、脱酸素剤を入れて原因となる酸素を吸い取ってしまおうという包装がされています。この場合、減圧も合わせて行うことで酸素除去をほぼ99%可能とするものです。茶葉の劣化は、酸素ばかりか水分や紫外線といった要因もあるため、酸素を含めたこれらの要因の除去が大きな課題となっています。最近では、飲む直前まで遮断しておけるようティーバッグの活用が日常化しています。このティーバッグは、不織布の茶葉を入れた中袋とPE(ポリエチレン)とアルミ箔などを使った外袋の2重構造とすることで劣化を防いでいます。