紅茶とティーバッグは、昔から馴染みある組み合わせとなっています。このティーバッグの外袋は、ポリエステルなどとアルミ箔の組み合わせが一般的ですが、最近では環境にやさしいトウモロコシを原料とする素材も使われています。また、ティーカップに浸される内袋には不織布が使用されており、この取り合わせには面白い経緯が伝えられています。ときは20世紀はじめ、紅茶のサンプルを貿易商が顧客に「モリスン(薄地の織物)」に入れ送ったところ、受け取ったお客がそれとは知らずお湯につけたことが始まりと言われています。その話を聞きつけた会社が、それをまねて戦地にいる軍人に送ったところえらく評判となり、その後商業ベースにのり広まっていったと伝えられています。そして、このティーバッグは現在もなお進化を続けており、まさに生産者と製造メーカによる工夫の結晶と言えるかもしれません。