日本は縄文時代には、すでに土器や壺などといった包装があったようです。平安時代になると、お菓子の類を笹の葉や竹の皮で包むようになりました。鮮魚などは藁苞や竹の皮の苞で包んでいたと言います。平安時代ぐらいまでは、包装というのは一時的な保存やちょっと運ぶということに使うものでした。包装をして保存をしておこうというのはなかったようです。近世の包装になると、陶磁器の他にガラスびんや金属缶が使われるようになりました。瓶詰め、缶詰は19世紀の初頭にかけて発明されました。これにより、世の中は大きく変わっていきました。19世紀になって、熱可塑性のプラスチックが開発されました。20世紀になると、このプラスチックの分野の包装容器が大きく発展していきますた。壺、龜、樽、木箱というのは有史以前から使われていた包装です。容器がなかったら生活も交易も難しくなってしまいます。近世になって、保存性の高いもの缶詰や瓶詰めが主流になっていきました。古い時代の包装というのは、モノを入れて一時保管、モノを運ぶするためのものでした。19世紀初頭に缶詰、瓶詰めが発明されると、食品を長期に保存することができました。プラスチックが登場した19世紀以降は、1835年に、ポリ塩化ビニルが開発されました。20世紀になるとナイロンが開発され、プラスチック時代が本格的に到来します。日本国内で考えるとポリ塩化ビニデン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロプレンなどが相次いで生産されていきました。フィルムの伸びや積層などの加工技術も発達していき、高機能なプラスチック包材が用いられるようになっていきました。プラスチックが包装を変えたといえます。