生きた蝉やアリ、蛾や蜘蛛などに寄生して、養分を吸い取ってしまう「きのこ」がいます。

冬虫夏草と呼ばれる、その「きのこ」は、日本の各地で発見される不思議な「きのこ」です。冬虫夏草は、日本の高温多湿を好む「きのこ」で、街中の街路樹や公園などでも発見されているので、皆さんもどこかで、遭遇しているかもしれません。

その姿は、様々なのですが、特徴としては土の中から生えている子実体(「きのこ」の地表から上の部分)を掘りすすめると、土の中から「きのこ」と合体した蝉やアリ、蛾や蜘蛛など、昆虫や幼虫の亡骸が出てくる事です。

実は、古来から中国では、冬虫夏草は滋養強壮などの効果を得るために用いられていた不思議な「きのこ」なのですが、その生態は、未だに詳細には分かっていません。

以前にグルメ漫画で紹介されたり、中国の陸上選手たちが滋養強壮の為に、それらの「きのこ」を使用していた事から、その名を聞いた事がある人がいるかもしれません。

冬虫夏草は漢方として日本でも使用されていますが、そのような有名な冬虫夏草は標高4000メートル級の草原に住む、コウモリガと呼ばれる蛾の幼虫を宿主とする冬虫夏草のことを指してあり、日本各地にみられるものとは別物になるようです。

また、標高4000メートル級の草原を住みかとする、それらの「きのこ」は、別名「コルジセプス・シネンシス」と呼ばれています。