吸湿伸びと温度変化

吸湿伸びについて。保管しておく過程で、吸湿すると、伸びたり縮んだりが発生します。吸湿伸びは吸湿量、延伸状態に関係します。吸湿は、耳の部分から進行します。伸びの場合は、耳たるみ、縮みの場合は、耳つりが発生します。また、紙管からも吸湿します。このため、巻き芯部もたるみ、しわが発生します。そして温度変化です。これは吸湿などに比べるとかなり軽い因子だそうです。フィルムがある段階で平面性を保っていても、温度が変わると失われる場合があるそうです。熱膨張率は配向性、結晶化度などによって変化します。したがって、フィルムの配向性、結晶化度などに不均一があると、局部的な伸びムラとなります。ベコの発生することがあります。たるみは加工のとき、その部分が無張力となるので、いろいろなトラブルの原因となってしまいます。