包装の記載事項

外装に内容物の情報を記すことも包装の重要な役割ですが、その原点は奈良時代に木簡と呼ばれる荷札で納税品を識別していたことに遡ります。

現在では包装に情報を記載することは法的にも定められており、法的・社会的に要求されている情報と購入する消費者に向けての情報に加え、国際的な貿易や流通の際に必要な取り扱いに関する情報なども含まれます。

法的・社会的に要求されている情報とは、①法的規格基準に適合していること、②名称や内容量などといった商品の内容情報、③賞味期限・消費期限・使用期限や保存方法などの品質保持に関する情報、④カロリー・栄養素を記載した栄養成分などの保健・衛生に関する情報、⑤使用している添加物やアレルゲンといった安全性に関する情報、⑥リサイクル識別表示マークやエコマークなどの環境対応に関する情報などがあります。

これらの情報は、使用した人や食べた人の健康だけでなく、生死に関わる場合もありますので必ず記載するよう義務付けられています。